マフラーからの破裂音
音の出どころ
エンジンルーム
先延ばしにせず、数日のうちに点検を
マフラーからの「パンパン」という破裂音は、燃料の一部がシリンダーではなく排気系の中で燃えていることを意味します。もっとも多い原因は失火です。摩耗したプラグや不調のイグニッションコイルが混合気に火をつけられず、燃え残ったガソリンが高温の排気系に流れ込み、そこで独特の音とともに引火します。
二つめの原因群は排気系そのものです。焼けて穴のあいたマフラー、パイプ、ガスケットは、破裂音に加えて轟音を生み、アクセルを踏むと大きくなります。さらに、センサーやインジェクターのせいで混合気が正しくないこともあり、LPG車ではガス走行時の破裂音がセッティングの狂いの典型的なしるしです。どのシナリオにも共通する結末は一つ。燃え残った燃料が触媒——排気の有害成分を燃やす部品——の中で燃え、過熱させ、少しずつ壊してしまうことです。触媒の交換は高くつきます。
考えられる原因
| 原因 | 起こりやすさ | 危険度 |
|---|---|---|
| 失火:スパークプラグやイグニッションコイル | もっとも多い | 今週中に整備工場へ |
| 焼けて穴のあいたマフラー、パイプ、排気ガスケット | 多い——破裂音と一緒に轟音がする | 今週中に整備工場へ |
| 混合気の異常:センサーやインジェクター | 少なくない | 今週中に整備工場へ |
| LPGのセッティングの狂い | ガス走行時だけ破裂音が出る場合 | 今週中に整備工場へ |
| 加速時に回転だけ上がって進まない:クラッチの滑り | 音の似た別のケース | 今週中に整備工場へ |
このまま走れるか
アクセルを戻したときの単発の破裂音なら、止まる理由にはなりません。家や工場までは行けます。破裂音が続く場合も走れますが、診断は数週間後ではなく数日以内に予定してください。破裂音の一回一回が、触媒の中で燃える未燃焼燃料です。引き延ばすほど請求書は、安いプラグから触媒の値段へと育ちます。
特別なのはチェックランプの点滅です。これは失火がいま起きていて、触媒がいままさに危ないという警告です。点滅しているときは、負荷をかけず、静かに、短い距離だけ走り、待たずに工場へ。室内で排気のにおいがするなら、修理までは窓を少し開けて走り、閉め切った車庫で暖機しないこと。一酸化炭素は危険です。
自分で確かめられること
- いつ爆ぜるかを覚える。加速で負荷をかけたとき、アクセルを戻したとき、それともアイドリング中か——整備士にはこれだけで探索範囲が縮む。
- チェックランプを見る。点灯なら数日以内に診断へ。点滅なら失火がいま起きており、受診を先延ばしにできない。
- エンジンの調子を見る。不整(アイドリングの乱れ、震え)と加速の鈍りが破裂音と同時なら、プラグ、コイル、混合気を示す。
- 排気を聞く。通常の加速力のままアクセルで大きくなる轟音は、点火系ではなくマフラーやパイプの穴のしるし。
- LPG車ならガスとガソリンを比べる。ガスのときだけ爆ぜるなら、ガス設備のセッティングの問題。
質問で原因を絞る
いくつかの質問に答えると、質問ツリーがあなたの場合の原因を絞ってくれます。
アプリが役に立つところ
アプリ「Pro-Stuk」は状況——破裂音か轟音か、ガスかガソリンか、加速力は落ちたか——を確かめ、耳では似ている点火系の問題、排気の穴、滑るクラッチを切り分ける助けをします。レポートには確率つきの推定原因と、工場がどれだけ急ぐかの分かりやすい推奨が入ります。
よくある質問
問題がエンジンにあるのに、なぜマフラーで音がするのですか。
プラグやコイルがシリンダー内の混合気に点火できないと、燃え残ったガソリンが排気系へ押し出されます。そこで高温の部品に触れて引火し、その音がマフラーからの破裂音として聞こえます。出どころはマフラーではなくボンネットの下です。
破裂音は触媒にとってどう危険なのですか。
触媒は排気の残りを燃やすための部品で、生の燃料をひと塊ずつ処理するようにはできていません。中で燃えるガソリンは温度を設計値以上に押し上げ、セラミックのハニカムを溶かしたり崩したりします。結果は加速の鈍り、床下のガタつき、そして排気系でもっとも高い部類の修理である触媒交換です。
LPG車でガス走行時に爆ぜます。危険ですか。
はい。ガソリンエンジンより、ガス設備にとってのほうが危険です。吸気側への逆火は樹脂部品やセンサーを壊すことがあります。よくある原因はセッティングの狂いやプラグの摩耗です。ガソリンに切り替えて、ガス設備の専門店に予約するのが妥当です。